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AI活用

をWeb・アプリ・ゲーム開発、毎日の仕事、そしてビジネスにどう使うかをまとめます。

AIロボット

100ドル以下で、聞いて・話して・見て・動くAIロボットを作る

安い部品を買って自分で組み立て、ロボットの頭脳はに任せます。マイクで聞き、スピーカーで話し、カメラで見て、車輪で動くロボットを、部品代100ドル以下で作る方法です。

机の上で、カメラ・マイク・スピーカー・車輪の付いた小さなロボットカーを組み立てる人と、雲の中のAIの頭脳に無線でつながったロボット

4つの能力と、それを担う部品

  • ロボットの体の中の部品
  • Wi-FiでつながるAIの頭脳
  1. 聞く — マイク

    INMP441デジタルマイクが音を拾ってボードに送ります。ボードは呼びかけの言葉(ウェイクワード)を自分で聞き分け、その後に話した言葉を圧縮してAIに送ります。

    $3–4
    マイク
  2. 話す — スピーカー

    AIが作った声をMAX98357Aアンプが大きくして、小さなスピーカーから出します。声・話し方・言語はAI側の設定で選びます。

    $3–4
    アンプ
  3. 見る — カメラ

    ESP32-S3-CAMボードに付いたOV2640カメラが写真を撮ります。「前に何が見える?」と聞くと、写真をAIのに送り、何があるかを説明してもらいます。

    $10–16
    ボード(体・目)
  4. 動く — 車輪

    DRV8833モーターがTTギアモーター2つを回します。2つの車輪を同じ向きに回すと前後に進み、逆向きに回すとその場で回転します。

    $2–6
    モータードライバー
  5. 頭脳 — AI

    ESP32-S3は小さなコンピューターなので、大きなAIを直接動かすことはできません。そこで音と写真をWi-FiでAIに送り、AIが聞いて考えたあと、話す内容と動きを返します。ロボットは車輪とカメラを道具としてAIに伝えておき()、AIは必要なときにその道具をます。

    ひとことが答えと動きになるまで
    1. 聞く
    2. 文字に書き起こす
    3. AIが考える
    4. 道具を実行
    5. 声で答える

部品リスト

すべてAliExpressやAmazonなどのネットショップで買えます。価格は2026年10月時点のおおよその範囲で、販売店・送料・為替によって変わります。合計は100ドル未満なので、余ったお金で予備の配線や部品を買っておくと安心です。

部品リスト
部品 型番 役割 おおよその価格
ボード(体・目) ESP32-S3-CAM (N16R8 · OV2640) Wi-Fiが使える小さなコンピューターです。カメラが付いているので目にもなります。必ずESP32-S3を選びます(ESP32-S2は使えません)。 $10–
マイク INMP441 I2S 音をデジタルで受け取る耳 $3–4
アンプ MAX98357A I2S ボードの音声信号を大きくしてスピーカーを鳴らします $3–4
スピーカー 3W 4Ω/8Ω 声が出る口 $2–4
モータードライバー DRV8833 / TB6612FNG ボードの弱い信号で、モーター用の強い電気をオン・オフします $2–6
車輪付きの車体 2WD chassis · TT motor ×2 板・車輪2つ・補助輪・TTギアモーター2つが入った2輪カーキット $10–15
バッテリー 18650 ×2 · holder · switch 保護回路付きの18650電池2本(7.4V)と電池ケース・電源スイッチ $8–15
電圧変換器 5V 3A buck converter 7.4Vを、ボードとアンプが使う5Vに下げます $2–4
配線 Jumper wires · breadboard ジャンパー線と小さなブレッドボード — はんだ付けなしでつなぎます $3–5
サーボモーター(任意) SG90 カメラを載せて、首を回せるようにします $2–3
合計(目安) $45–76

つなぐ — ピン配置

電源を切ったままつなぎます。マイクとアンプのピンはxiaozhiファームウェアのESP32-S3-CAMブレッドボード設定と同じなので、そのまま使えます。カメラはボードの平たいコネクターに差し込むだけです。GNDはすべて1つにまとめます。

  • マイク INMP441 I2S

    WS
    GPIO 1
    SCK
    GPIO 2
    SD
    GPIO 42
    VDD
    3V3
    L/R · GND
    GND
  • アンプ MAX98357A I2S

    DIN
    GPIO 39
    BCLK
    GPIO 40
    LRC
    GPIO 41
    VIN · SD
    5V
    GND
    GND
  • モータードライバー DRV8833 / TB6612FNG

    AIN1
    GPIO 21
    AIN2
    GPIO 47
    BIN1
    GPIO 14
    BIN2
    GPIO 38
    VM
    7.4V (18650 ×2)
    GND
    GND
  • 電圧変換器 5V 3A buck converter

    IN
    7.4V (18650 ×2)
    OUT 5V
    ESP32-S3 5V · MAX98357A VIN
    GND
    GND

モーターのピンは、画面(LCD)やランプを付けないときに空くピンから選んだ例です。ボードによって違うことがあるので、ボードに印刷されたピン名を必ず確認し、起動に使うGPIO 0・3・45・46と、が使うGPIO 35〜37は避けます。ファームウェアのモーターピンも同じ番号に合わせます。

作る手順

  1. 部品を注文する

    上のリストのとおりに注文します。ボードはPSRAM 8MB(N16R8)のESP32-S3カメラボードを選びます。海外からの配送は時間がかかることがあるので、予備の配線も一緒に買っておきます。

  2. 車体を組み立てる

    2輪キットの説明書どおりに、板にモーター・車輪・補助輪・電池ケースをねじで取り付けます。ボード・マイク・アンプはブレッドボードに差し込んで、板の上に載せます。

  3. 配線する

    上のピン配置のとおりに線をつなぎます。電池の+は電源スイッチを通ってモータードライバー(VM)と電圧変換器へ、変換器の5Vはボードとアンプへつなぎます。電源を入れる前に、+と−が逆になっていないかもう一度確認します。

  4. ファームウェアを書き込む

    の音声AIファームウェアxiaozhi-esp32を、USBでボードに書き込みます。最初はのWebフラッシャーで出来上がったファイルを書き込むのがいちばん簡単です。自分でするなら、ESP-IDFでカメラ付きのブレッドボード用ボード(bread-compact-wifi-s3cam)を選びます。

  5. Wi-Fiと頭脳をつなぐ

    スマホで、ロボットが作るXiaozhi-で始まるWi-Fiに接続し、http://192.168.4.1 で自宅のWi-Fi(2.4GHz)を入力します。ロボットが6桁の番号を読み上げたら、xiaozhi.meのコンソールに登録し、名前・声・言語・AIモデルを選びます。

  6. 動きの道具を作る

    ボードのフォルダーをコピーして自分のロボット用ボードを作り、車輪を回すself.car.moveと止めるself.car.stopをMCPの道具として登録します(下の)。これで「少し前に進んで」と言うと、AIがその道具を呼び出します。

  7. 試してみる

    呼びかけの言葉を言うか、ボードのボタンを押して会話を始めます。「前に何が見える?」と聞くと、カメラの標準の道具(self.camera.take_photo)で写真を撮って答えます。最初は車輪を床から浮かせたまま動きを試します。

頭脳を選ぶ3つの方法

どの方法でも、AIのはロボットに入れず、サーバーだけに置きます。ロボットが持つのは機器の番号だけです。

  1. xiaozhi.me — いちばん簡単な始め方

    xiaozhiの公式サーバーです。機器の番号を登録すればすぐに会話でき、個人は無料で使えます(条件は変わることがあります)。ただし中国で運営されているサーバーなので、声と写真はそこへ送られます。

  2. 自分のサーバー — 好きなAIを選ぶ

    オープンソースのxiaozhi-esp32-serverをで自分のサーバーに立ち上げ、ファームウェアのサーバーアドレスを変えます。・(・・DeepSeek・など)・・画像認識モデルを自分で選べ、声と写真は自分のサーバーを通ります。

  3. リアルタイム音声AI — いちばん自然な会話

    ElatoAIのように、OpenAI Realtime に直接つなぐ方法です。聞く・考える・話すを1つのモデルが行うので、返事が速く自然です(往復2秒未満)。ただし、話した時間の分だけ料金がかかります。

ロボットの体に動きの道具を付ける

xiaozhiファームウェアには、ロボットの体の中にMCPサーバーがあります。下のように道具の名前・説明・受け取る値を登録すると、AIが会話中にその説明を読み、ちょうどよいときに道具を呼び出します。Drive()は上のモーターピン4つをオン・オフする短い関数で、決めた時間が過ぎるとモーターを止めます。

// main/boards/my-robot-car/ (copy of bread-compact-wifi-s3cam)
auto& mcp = McpServer::GetInstance();

mcp.AddTool("self.car.move",
    "Drive the robot car. direction: forward, backward, left, right. ms: 100-3000",
    PropertyList({
        Property("direction", kPropertyTypeString),
        Property("ms", kPropertyTypeInteger, 100, 3000),
    }),
    [this](const PropertyList& p) -> ReturnValue {
        Drive(p["direction"].value<std::string>(), p["ms"].value<int>());
        return true;   // Drive() stops the motors when the time is up
    });

mcp.AddTool("self.car.stop", "Stop the motors now", PropertyList(),
    [this](const PropertyList&) -> ReturnValue { Stop(); return true; });

必ず守ること

  • APIキーはロボット(ESP32)に入れず、サーバーだけに置きます。ボードに書き込んだファームウェアは、誰でも取り出して読めます。
  • 動きは1回数秒までに制限し、時間が来たら自動で止まるようにします。手で切れる電源スイッチを必ず付けます。
  • 18650電池は保護回路付きのものを使い、+と−を逆に入れず、充電中はその場を離れません。子どもは大人と一緒に作ります。
  • マイクとカメラは、家の中の音と様子をサーバーに送ります。家族に伝えておき、心配なら自分のサーバーを使います。
  • Wi-Fiは2.4GHzだけに対応します。インターネットが切れると頭脳も切れて、会話できなくなります。有料のAI APIを使うなら、先に利用上限を決めておきます。

ほかの方法

  1. 動画のように歩くロボット

    参考動画のSesameロボットは、ESP32ボードとMG90Sサーボ8個、表情を見せる小さなOLED画面で、4本の脚で歩きます(部品代は約50〜60ドル、プとはんだ付けが必要)。マイク・カメラ・AIは付いていないので、ボードをESP32-S3に替えてマイクとアンプを足せば、同じ方法で頭脳を付けられます。

    出典 参考動画

  2. Raspberry Pi Zero 2 W

    この15ドルのコンピューターに、カメラと同じマイク・アンプを付ければ、からAI APIやOpenCVを直接使えます(合計約60〜95ドル)。できることは多いですが、起動が遅く、電気を多く使います。

  3. キットから始める

    部品選びが難しければ、Keyestudio KS5028のように、ESP32-S3カメラボード・マイク・スピーカーがセットになったxiaozhiキットでまず会話を試し、そのあと車輪とモータードライバーを足してもかまいません。

参考資料(2026-10-22確認)

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